Excelによる仕入売上管理(3) – 仕入リストで管理する項目

こんにちは、「せどりツール工房」の管理人、あとむです。
前回に引き続き、マクロを使わないExcelファイルによる「仕入販売管理ツール」の「仕入リスト」についてお話しします。
今回は具体的にどんな項目を管理しているか、お話ししましょう。
おそらく「そんな項目も管理するのですか?」と思う方もいらっしゃることでしょう。
もちろん全ての項目を入力しなくても仕入管理は出来ます。
ただ項目があるということは、管理する理由があるということ。
最低限必要な項目はありますが、あとは皆さんの必要に応じて取捨選択すればよいかと思います。
では、具体的にお話ししていきましょう。
■管理情報
- 仕入番号:これはご自分が管理しやすいようにユニークな(=重複しない)番号を入力します。(必須)
- 年:仕入れた年を入力します。次の月度と共にその年月度に何をどれだけ仕入れたか、絞り込むのに使用します。
- 月度:仕入れた月を入力します。(年と合わせて使用します。)
- FBA作業:Amazonに納品を済ませた(=発送した)かどうかをチェックします。仕入れたけれど相場が上がるまでストックしておく)場合など、きちんとチェックの有無を区別しておくと便利です。
■商品情報
- 新・古:新品なのか中古なのかを選択します。
- 種類:CDやDVD、ホビーなど、商品ジャンルを区別する時に使用すると便利です。あらかじめ別シートに設定しておくことで、自分の好きな分類を設定しておくことが出来ます。
- 仕入先:これも別シートに設定しておけます。どのような商品をどの店舗で仕入れたか入力しておくことで、他の項目とも合わせて店舗毎の得意ジャンル等を振り返って次の仕入に役立てることが出来ます。オークションの場合には、ここに”ヤフオク”等と入力しておきます。
- 仕入URL:ネット仕入の場合に、店舗や商品のURLを入力しておきます。
- ASIN:Amazonで商品を管理しているASINコードを入力しておきます。同じような商品名、同じJANコードでも異なる商品がありますので、AmazonではASINコードで商品を特定します。
- Amazon商品ページ:先ほどのASIN欄に入力すると、自動的にAmazonの商品ページにジャンプするリンクを作成します。この項目自体には入力不要です。
- せどりRank:リサーチツールである「せどりRank」で検索できるリンクを作成します。これもASINコードを入力することで有効になります。この項目自体には入力不要です。
- JAN:商品のJANコードを入力します。後述する「商品マスタ」シートに商品を登録しておけば、ASINコードをキーとして自動的にJANコードを表示します。
- 商品名:商品名を入力します。前述のJANと同様、「商品マスタ」シートに登録があれば、自動的にAmazonで登録されている商品名を表示します。
■仕入情報
- コメント:仕入れると判断した理由を入力します。月にどの程度の頻度で売れているか等、仕入れると判断した理由を入力しておくと、振り返って同じ商品を仕入れる時に便利です。
- 仕入金額:文字通り仕入れるのに要した金額を入力します。オークションやネットショップの送料のように仕入れるために要した費用のうち商品に紐づくものも合計しておくとよいでしょう。
- 限界出品額:前述の仕入金額から自動計算します。厳密な金額ではありませんが、仕入金額から「いくらで売れば赤字にならないか」の目安に使用します。
- 出品予定額:リサーチの結果、いくらで出品しようと考えて仕入れたかを入力します。
- 予想利益額:仕入金額と出品予定額から概算の利益額を計算します。これも目安として使用します。
- 予想利益率:予想利益額同様、利益率についても概算で計算します。
- リスト作成時アマゾンランキング:仕入リストに記入した時のAmazonランキングを記入しておきます。
■ステータス管理
- status:商品の状況を入力します。オークションであれば”入札中”、”連絡未”など、また仕入後の”検品待ち”、”納品済み”といった状況も入力できます。この項目も別シートに設定しておくことで、任意の項目を使用することが出来ます。
- status更新日:前述のstatusを最後に更新した日付を入力します。
- 仕入日:(ネットを含む)店舗仕入の場合には購入した日を、オークションの場合には落札日を入力します。
- 落札日:オークションの場合に落札日を入力します。
- 代金支払日:オークションの場合に代金を支払った日を入力します。
- 支払先:ネット仕入の場合に支払った先(金融機関やカード名)を入力します。あらかじめ設定シートに支払先を設定しておき利用することが出来ます。
- 到着日:ネット仕入で商品が到着した日を入力します。
- FBA発送日:FBAに発送した(実際に宅配便等に商品を渡した)日を入力します。
- FBA反映日:Amazonの画面(商品ページ)に反映された日を入力します。簡易的には、Amazonからの「受領完了」メールが届いた日を入力します。
- 損切予定日:前述のFBA反映日と、設定シートの「損切日数」から、損切予定日の日付を表示します。この項目には入力不要です。
■売上管理 ※いずれの項目も自動計算されるので本シートへの入力は不要です。
- 売上日:別シートとなっている「売上・利益」シートのデータから、売上日を表示します。
- 在庫日数:販売済みの場合は「売上・利益」シートの売上日と本シートのFBA反映日から、FBA在庫中の場合は今日の日付とFBA反映日から、FBAに納品されてからの在庫日数を表示します。入力は不要です。なお、在庫日数が損切予定日の15日前になると在庫日数の文字がオレンジ色に、損切予定日になると赤色になり、注意を促します。
- 販売金額:「売上・利益」シートの販売金額を表示します。
- Amazon手数料:「売上・利益」シートのAmazon手数料を表示します。
- 利益額:前述の販売金額、Amazon手数料と仕入金額の差から利益額を計算して表示します。
- 利益率:利益額と同様に利益率を計算して表示します。
- 売上年度:売上日から西暦年を表示します。この項目を利用して非表示にすることにより、今年のデータだけを表示する、といったことが簡単に出来ます。
長くなりましたが、各項目についてお話し致しました。
すべての項目に入力が必要というわけではありませんが、うまく入力することで仕入管理が的確にできるようになります。
また、利益率の管理や損切りもきちんと出来るようになります。
次回は「仕入リスト」以外のシートについてお話しする予定です。
それでは、またお会いしましょう。
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